+Clap+

□ルキ
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『Morning Kiss.』





ル「ん…」



左腕に心地好い重みを感じて目が覚めた。

俺のすぐ横で可愛い寝息を立てている君。

幸せそうな寝顔を見ていたら、悪戯したい衝動に駆られた。




――つんつん。


空いてる方の手で頬をつついてみる。



「ん〜」


まるで邪魔するなとでも言う様に、眉間に皺を寄せて軽く俺の手を払う。



ル「クスッ…」


それが可愛くて、またつついてみる。




――つんつん。

「んふ…」


今度はニヤけて俺に擦り寄ってきた。

俺もつられて頬が緩む。




コイツって奴は…

なんでこんなに可愛いんだろう。


思わず真剣に考えてしまうほど…




ル「可愛過ぎんだよ、お前」


髪を撫でながら、耳元でそっと囁く。







………………………………







「…ん。ル、キぃ…?」


頭を撫でる優しい手の感触で目が覚めた。




ル「あ。ごめん、起こしちゃった?」

「ううん…だいじょぶ…」



起きぬけで、まだ活動を始めない意識の中で答える。

眠気を追い払おうと目をこすって…



「んぅ…ルキぃ…」

ル「ん?何?」

「おはよぉ」



ふにゃって笑って挨拶したら…




ル「フッ…お前それ反則」

「ふぇ…?」



ルキにギュッて抱き締められた。




ル「お前より先に起きててよかった(笑)」



ルキの声が、ルキの体を伝わって。

私の体中に広がる。



ルキ。

私、幸せ過ぎて壊れちゃいそうだよ。


そっと心の中で呟く。




ル「あ。言い忘れてた」

「なぁに?」



ルキに呼ばれて顔をあげれば…



「おはよう」



って優しく微笑むから、私の心は幸せでもっといっぱいになる。



これからもずっと。

変わらぬ愛と変わらぬ幸せを与え合おうね。

ルキ…





「大好き」

ル「うん、俺も」









幸せな朝。

最愛のあなたと。

おはようのキスを。








 - END -



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