私は夏ミカン。


彼は青い、とても青い空

私が彼に顔を向けると、

私の空をとるなとばかりに私を照らす太陽。



誰かがポツリと言った。

夏ミカンには太陽が似合うね。


少し悲しくなった。


私は太陽に育てられている訳で、


あの青い空には届きっこない。


食べられるまで、あなたのそばにいたいです。


そばにいさせて下さい。

たとえ似合わなくても、

愛し合えなくてもいい。

そばにいたい。


あなたのそばにいさせて下さい。


それが私、夏ミカンの恋だから。


終わり

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