アマリリス

□きみに恋することにしました
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美香や蘭子が期待するようなことはあり得ない。





小山くんが優しいのは元からの性格で、わたしに対してだけじゃないし。









「わたしのことより美香はどうなの?もう2ヶ月じゃん」



「あたしは…ラブラブっ!」





照れながらも堂々と言える可愛い美香が羨ましい。





「まぁ、普通だよ?
 あ、携帯鳴ってるよ、依」



「噂をすれば、かもね!」





話題を変えようと美香に話を振ったのに、タイミング悪く鳴り響くわたしの携帯。



それはメールを知らせる音。





「メールだから、いいよ」



「あ、誤魔化すところが怪しい!絶対小山だ、見なよ、依」





着信音はみんな同じ音に設定してるから、誰からのメールかはわからない。



小山くんとメールするのはいつも夜だし、小山くんのはずがない。





こんな時間にくるメールなんてメルマガにちがいないのに。





「ほら、早く返信しないと!」





どこまでもわたしと小山くんをからかいたいらしい2人はメールを見るよう促す。



絶対マガだよ…と言いながら渋々メールボックスを開いた。














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