話せたことが嬉しすぎて、メールアドレスを聞き忘れていた。そんなわけで、落ち込む僕。あれ以来接点はなく、夏休みが明けてからも見事なほどに会わない。避けられてるんじゃないかとさえ思ってしまう。1ヶ月ほどたち、祥治たちはすっかり生気の抜けた僕をファミレスに誘ってくれた。「まぁ元気出せよ」「うん、仲良くなったんでしょ」「…」「…ぷっ」フォローになっていない北川の言葉にさらに落ち込む僕。そしてそれを笑う祥治。切ない。