Infatuation

□イタズラはダメ、ゼッタイ。
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特に何もない、2人で過ごす雨の休日。





ソファーとテーブルの間に座り、苦手な数学の問題を解くあたしの後ろで昨夜レポートを仕上げ、疲れたとソファーに寝転がる穂高。





「あ゙ぁー」





xとかyとか√とかが嫌になり、ソファーにもたれても反応がなく。





スー、スー、……





振り返ると心地よさそうに眠る恋人。





「数学教えてやるって言ったのは穂高じゃんか…」





小声で呟き、頬をそっと突いてみた。





きっと、今日はあたしが来るから、きのうのうちにレポートを書き上げたのだろう。



そっと寝かせておこうと思ったのだけど………





「綺麗な顔だな……」





半年前まではこんな近くで見ることはなかった。



最近は呼び方や話し方も変えて、距離がいっそう縮まった気がする。







睫毛長いな……


ビューラーで上げなくても綺麗に上向いてるし……





親しくなったとはいえ、普段はドキドキして間近でガンミすることなんてないから。














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