アマリリス

□つまるところ、首ったけ
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冬空に近づきつつあるいい天気の昼下がり。





学食で並んでいる2人を残し、先に席を確保。



偶然早く買うことができた唐揚げ定食を前に、携帯を開く。




ボタンを押すでもなくただじっと画面を見つめる。



これだけでもご飯3杯はいけるかも。









「うわ…また待ち受け見てニヤニヤしてんのかよ」



「しょ、祥治!べ、別にニヤニヤなんか…」





…してました。








数週間前、僕の彼女になってくれた依の横顔の写メに設定している待ち受けを見て。





写真を撮られるのが苦手な依が、照れたように俯いている横顔。



肩につかないストレートの短い横髪が透明感溢れる白い頬にかかって綺麗。



その髪の隙間から覗くかなり接近しないとわからないほど小さなホクロが色っぽかったり。



小さいのに高い鼻、

長く綺麗な弧を描く睫毛、



そして、



その表情…。





1つ1つ、全てが僕のハートにドストライク。














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