くちびる王子 06
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久しぶりで、かなり熱くなって、燃え尽きた。
愛を確かめ終えて、蘭子も疲れきつた様子で大人しく俺に頭を預けている。
シーツに包まって蘭子を腕枕して抱きしめていると、蘭子は下着だけ身につけた俺の六枚に割れた腹筋を触りだした。
「…すごいね、」
「…くすぐってぇ」
「だって祥治余分なお肉ない」
「そりゃぁ…、蘭子の腹と比べたらねぇ〜」
蘭子だって細身で、余分な肉なんてない。
むしろもうちょっとふくよかになってもいいと思うけど。
蘭子の拗ねる顔が見たくて意地悪をする。
くすぐったい、と言っても触るのをやめない蘭子の柔らかい腹の肉を掴むと。
「ちょっと!失礼ね!」
「あー、やばい」
…また復活した。
俺の手を押さえようとする蘭子の手首を捕らえて蘭子に覆い被さる。
「ちょっ、ちょっと何!待って!」
慌てて逃れようともがく蘭子深い口づけを落とした。
「誘ったお前が悪い。」
俺を狼にさせないで
(お題配布元:確かに恋だった様)