夏休みが明けて、短期のバイトも辞めた。
由希との交際も前のをカウントしないとして2ヶ月が過ぎた。
もちろん由希への気持ちは変わらない。
むしろどんどん好きになる。
だけど、2人でいたくない。
それは…その…男の事情っていうか…
由希って決して露出しすぎとかそういうのではないのに、
なんていうかいやらしくなく色気があるっていうか…。
しかも由希は無防備すぎるくらい無防備だ。
警戒されすぎるのは嫌だけど、少しくらい警戒しろよ、と思う。
まぁそう思ってる時点で俺はいやらしい目で見てしまってるわけだけど。
そうやってドギマギしている俺に由希は気づいていないだろう。
でも俺は…我慢、してる。
2ヶ月って早すぎ?とか
でも前のをカウントすれば…
ってそんながっつくな、俺!
由希が大事だし、愛してるから泣かせたくない。嫌われたくない。
そう思う反面この気持ちを全部ぶつけて体で愛を伝えたいと思う。
そうやって頭の中でごちゃごちゃ考えるばかりで結局動けないでいる。
そんな俺の苦悩もつゆ知らず、時々かかってくる由希からの電話は――