運命のいたずら

□今度こそ離さない
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再会から3週間、俺はほぼ毎日バイト帰りに由希の家に寄った。



由希が、元カレとはいえ全く知らない人ではない俺を拒絶できないことを知っていて、それに付け込んだ。





部屋に上がり込み、少し話をして帰った。



話といっても俺が一方的にくだらない話をしているだけで、惚れ直させる、なんて宣言したけど、不器用な俺はどうすればもう一度由希を振り向かせることが出来るのか分からない。



そんな俺の話をを由希は困った顔をして聞いている。





勿論、約束してるわけではないから、由希がいない日もあった。



そんな日は仕方なく帰った。







それを悟ったのか、最近由希は帰りが遅い。



俺を避けているのだろう。





ここ5日間会っていないし、今日は金曜日、明日は休みだ。





俺は、部屋の前で由希を待っていることにした。





これじゃぁストーカー同然だな。



女のために俺がこんなことしてるなんて笑える。





でも、それだけ由希がすきだから。













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