うたプリ

□ポワゾンkiss
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『お前ら準備は出来てるか?』

「もっちろん!!」

「当然」

「大丈夫」

『今日からあいつらとご対面だけど、あんま冷たくすんなよ特に蘭丸とか蘭丸とか蘭丸とか』

「それ全部俺じゃねえか」


広間では早乙女とST☆RISHの面々がマスターコースについて話をしている
音楽が流れると立体映像が流れ、その裏でカミュを抜いた三人が踊る
というのが早乙女の命令になっている
灯は隅っこで待機だ

そして、イントロが流れる

『じゃあ、行って来い』

「「おう!!」」





寿「声を聴かせて」

黒崎「髪をなびかせ」

美風「ah leossn of the night」

カミュ「slowly,slowly」


六人は四人の踊りに魅了されつつあった


寿(優しい左手)

一十木「マスターコースで…」

黒崎(絡まる右手)

来栖「この先輩たちが」

美風(愛の行き場を)

四ノ宮「僕たちの、助言者…?」

カミュ(探して)


そして四人は消え、個々の場所へと立つ


寿「時計はほら、見ないフリして」


嶺二は一十木の前へ


黒崎「着いて来いよありのまま」


蘭丸は聖川の前へ


美風「胸に耳を当ててみなよ」


藍は翔の前へ


カミュ「お前との距離に鼓動が…」

四人「「Feeling,Feeling,Feeling―――…Ah…」」


六人は目の前で踊る先輩たちの歌と踊りに圧倒され、ただ眺めていた
その隅で灯は満足そうに眺めていた


四人「「狂わせたいポワゾンkiss」」

黒崎「Rooking Hart,Rooking Hart」

四人「「溶けてポワゾンkiss」」

寿「More End,More End」

四人「「永久にポワゾンkiss」」
    (Ah―――――…)

美風「ココロのまま」

四人「「与えよポワゾンkiss」」

カミュ「Loveを感じろ」

四人「「Loveに燃えろ Loveを信じろ
love all Quartet night」」


そして映像が消えると同時に後ろで踊っていた三人が現れる
本人が姿を現すと、七人は驚きを隠せなかった


一十木「えぇ!!?本物に変わっちゃった!!?」

早乙女「でわーミーは入学式の準備があるのでぇー…後はヨロシク、センキュゥゥゥゥゥゥ!!!!」


そうして早乙女は窓の外へと消えて行った


来栖「サンキューって…」

?「はぁい!!皆、おまたせぇー!!」


そんな時、やたらと元気な男性の裏声が聞こえてきた
声の方向へと七人が目を向けると、そこに居たのは、やたらとキラキラした台に乗って降りてくる
女装アイドル月宮林檎とケン王でお馴染みの日向龍也だった
二人ともやたらと衣装がキラキラだ


月宮「おはやっぷー☆」

一十木「りんちゃん!!衣装がキラキラ…!!」

神宮寺「あれで男だとはある意味勿体無いね」

来栖「てか、日向先生までキラッキラ…」


そして日向がパチンと指を鳴らすと、ライトは消え、二人が乗っていた台は止まった
ついでに二人の衣装のキラキラも
そんな時視界の端から何かが林檎に飛びついた


『林檎ぉぉっ』

月宮「あら、灯ちゃん!!久しぶりぃー!!」


林檎は飛びついて来た灯に驚きはしたものの怒りはせず、それどころかパアッと笑顔を咲かせた
その横で日向は呆れていたが、ST☆RIHSの面々へと視線を戻し、口を開いた


日向「お前らはもう生徒じゃなく芸能界を生きていくプロだ」

月宮「これからは自ら学び、自分を磨いてね」

一之瀬「それは良いですが、その彼は…?」

月宮「あぁ、この子は後で紹介するわ」


日向はゴホンと一度咳払いをし、本題に戻った


日向「しかし分からないことや不安も多いだろう」

月宮「そこで貴方達を手助けするためにこの子達が担当に着くの♡」


そういって林檎は嶺二達を紹介する


一十木「マスターコースってこうゆうことだったんだ」

月宮「音くんとトキヤちゃんには寿嶺二君ね」

寿「よろしくマッチョッチョ☆」

嶺二は笑顔で挨拶をする

日向「神宮寺と聖川には黒崎蘭丸」

と、日向は紹介するが等の本人は彼らをいすくめるように睨みをきかせた

月宮「翔ちゃんとなっちゃんには美風藍ちゃん」

藍は二人の方を興味なさそうに見やった

月宮「そして春ちゃんは私の隣にいる黒舞灯ちゃんが一応付くわ」

『宜しく春歌』

灯は春歌に近付き、手を差し伸べた
春歌もよろしくお願いしますと言って、差し伸べられた手を握り返した

『困ったら相談乗るから、遠慮なく言えよな』

七海「はっはいっ!!」


月宮「さあ、誰もが認めるプロを目指して頑張ってね〜☆」

そういって林檎は衣装を広げる
裏は衣装と同等にキラキラしていた

『林檎らしい……』


そして場所は部屋へと向かう廊下へ
彼らは一緒に向かっていた
春歌は部屋の片付けがあるので先に部屋へと戻ったようだ

四ノ宮「だけど僕、先輩がついてくれるなんて知りませんでした」

来栖「教えてくれる人がいるのは助かるよなー」

一十木「マスターコースに来てホントに良かった」

そんなふうに三人が浮き足立っていると、蘭丸が横槍をいれてきた

黒崎「対したことねえなおめえ等…人の力を借りようなんざ、この世界生きてけねえぞ」


『やっぱり冷たく当たった…』

寿「まあ、ある程度は予想してたけどねぇ…」

『落ち着けよ蘭丸。八つ当たっても意味ねえだろ』

黒崎「黒舞、お前もコッチ側の人間なら分かるだろ?この世界は過酷だと」

『だけどな…限度ってもんがあるだろ?』

黒崎「こっちは社長命令で仕方なくやってるだけだ…藍だってどうでも良いって面してるぜ」

美風「そうだね…研究対象としてなら興味があるけど」


藍は冷たい表情で後輩たちを見やる
その言葉に翔は疑問を抱えた


来栖「?研究…?」


そんな翔を横目に聖川は堂々と蘭丸と向き合った


聖川「黒崎さん、俺達は別に中途半端な気持ちで臨んでなどいません」

黒崎「何?」

神宮寺「覚悟ならあるよ…それにさっきの先輩たちの歌に負けてるとは思わないけど?」


そこに神宮寺も加わる
それを嶺二と灯は感心しながら見ていた


(あの、蘭丸に反抗できる奴がいたなんて…)

寿(本当、面白い後輩たちが入って来たよねぇ)

黒崎「てめぇ…ケンカ売ってんのか?上等だぜ」


さすがに蘭丸が殴りかかりそうな勢いだったので、嶺二と灯は止めにかかった
流石の嶺二も苦笑気味だ


寿「ま、まぁまぁ…誰もが認めるプロになるなら、先輩に楯突く位の度胸がなくっちゃねぇ」

黒崎「ちっ…」

『蘭丸、あんまり後輩いじめんなよ…根は優しいんだから、さ』

黒崎「黙れ。俺は優しくもねぇ。それに…」


蘭丸は背を向け呟いた


黒崎「こいつらにそんな根性あるとは思えねぇけどな。…俺はお前らを教える気はねぇ」

『あ、蘭丸…!?』


そういって蘭丸は一人先に去っていった
灯は呼び止めたが蘭丸が聞いてくれるはずもなかった
後に残るのは微妙な空気のみだった


聖川「やむ得ないが…俺達のやり方で何とかするしかないな」

神宮寺「ま、どうしても困った時は此処にも芸能界の先輩がいるし…ねぇ?イッチー」

一ノ瀬「え…?」


レンはそういってトキヤを見て、肩に手を置く
藍はそれを見て、機械のように話し始めた


美風「一ノ瀬トキヤか…HAYATOの時は随分活躍してたよね」

『HAYATO…?……………………あぁぁああぁっ!!!』

寿「マイマイ?」


灯は何か思い出したようにトキヤを見て
そのままトキヤの手を引っ張り皆の聞こえない距離まで連れて行った
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