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□翠蘭学園
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…これが、今日から通う学校か。
学校、だよな、門とかついてるけど…
でかすぎねぇか?
まぁ、気にしてても始まんねえか…
チリーン
インターホンを押すが、音が鳴るだけで、ばかでかい門が開く気配はない。
イラッときて、インターホンを連打したが、俺は悪くない。
開かない門が悪い。
「ふぁー、で、どちら様?」
「(ぜってー、こいつ寝てたな。)転入生の、四ノ宮 響。」
「あー、転入生な。今、門開けるわ。」
音もなく、ゆっくりと開いた門の奥にいたのは、眠そうに欠伸をする男。
今さっきまで寝ていたのを、隠すそぶりさえ、見えない。
「あ?お前一人か?転入生は二人だったような…まぁ、いいか。俺は守護の灰塚 薫(ハイヅカ カオル)。案内人がまだだから、ちょっと寄ってくか?」
俺が返事をする前に、有無を言わさず管理室に引っ張られた。