遥かなる日々
□ゲームしょ!
2ページ/3ページ
2
「じゃあ、これはどうかな? 三國志」
ふーん、いまじゃ全マップを活用するのねなんだか難しそう。
…………でも。
☆
「これはなかなかに面白いゲームだねぇ、テレビで戦略たてるんだ?」
「ええ、景時さん。武将の能力が数値で評価されるんですよ」
「でもさ、なんか数値で判断されるのってなんだか差別だよね」
「そうですか? 効率的ですよ。ああ、誰か仕官してきましたね……うん…裏切り者ですね…能力低いし登用して間諜だったら嫌なのでやめておきましょうか」
「なかなかの策士ですねぇ…譲くん」
「ねえ、この策つかったら隣国とれるよ」
「さすがヒノエだね」
「火計使えばいっぱつだよ」
◇
これもだめだわ、冬休み三国漬けになりそう。
っていか悪知恵つけてかえっていきそうだし!
ポスっ、と戻して他のゲームをさがす。
う〜ん。どれがいいだろうか…。
「あ、これいいかも〜ネオロマンス…」
ボードゲームだし! これなら大丈夫そうかな〜…。
裏を見てなんだか似たよーな経験をしているような気がしないでもない私でしたが…。
「ひっどーい! なんで将臣君攻撃ばかりするの!」
「ゲームのだいご味だろうが!」
「このロープレ男ぉ!」
喧嘩する脇目にヒノエくんが『友雅』さんの台詞をパクろうとしているのに気付かなかった私でした。
終?