大航海時代4〜ふなのり〜

□「嵐を超えて東アジア!」
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■嵐を越えて東アジア■



 僕の名前はラファエル・カストール。
 カストール商会の若き総帥で提督だ。
 ――え、商会をつくってまだ日が浅くて、ビンボーじゃないかって? 
 ――、んなことないよ、僕の邪魔をする勢力倒してシェアを奪い取ったもん。
 ……みなは言う恐怖のカストール商会と……って痛いな、殴ることないじゃいちょっとした冗談だのに、クラウ。
「――ッんなこより、はやく東南アジアいこうぜ!」
 だめだよ! クラウ! そんなことしちゃあ!
「あ? なにとんちなこといってるんだよ? ここ東インド洋の海域の次は東南アジアじゃ…」
 だめなんだ! いっちゃあ!
「あ?」
 ――ばかだなあ、そんなことしたら即座に『ポルトガル滅亡』イベントに突入しちゃうじゃないか!
「わ、わるいのか? ストーリー上そうなるのがふつうだろう?(お前にバカ呼ばわりされるのがスゴイ無かつく!)」
 今回の僕の作戦……もとい、僕が目指すところは極東アジア!
 南アジアなんて目じゃないしこの港から東アジアにつくまで港とまらないから覚悟しておいてね!
「――っんなぁ、むちゃくちゃなあ…」
「このガキ提督が無茶しないと思うか?」
「そうだよ、マンマミーヤのいう通りだよ」
「てめぇ…いい加減名前おぼえろよ」
「喧嘩しない、アンジェロ、サムウェル」
「……提督、質問でありますが」
 なに? ゲルハルトさん?
「南アジアで仲間になりそうな航海士(ジャム・カルロ)をさがさなくていいのですか?」
無視!
 さがしたら計画が台無しじゃない!
「そうですか」
 さて、みんな荷物を食料にしたね〜!(軍艦から遠方船へ)

 では出発!

 しかし、海に出たとたん、僕達を出迎えたのはひどい大嵐だった。

 海神は僕達を東アジアへいかせまいとしてるのか……?
 荒れ狂う海を見つめながら僕は天にむかって問いかける……。
「ばか提督! 一人の世界に浸ってないで、港によれよ!」
 ……しかたがない…。
「提督……」
 みんな僕に視線をむける。
 僕は疲れ切った水夫・航海士の視線をうけとめる。
 ……マ…。
「……マラッカにいくのか、ああ、すぐ近くに街が見える!」
 なにいってるんだよ! マラッカじゃなくて『マカオ』にいくんだよ!
「バカ提督〜!」
 これは提督命令だよ?
「首閉めてやるうぅ!」
 はははは、くるしいよ、クラウ。
「ぐは、ぐあ! グォ!」
「ねえ…、提督って天使(?)の顔かぶった悪魔だよね…」
「ええ、首しめられながらわらって、クラウの胸板、百裂キックだよ」
「百裂キック……ふるいですね」
「チュン・リー……」
 嵐と、僕の哄笑と、クラウの怒鳴り声と水夫・航海士たちのため息をまじえながら船はマカオに向かっていった。

 ――いや〜ついたね!
「ついたね〜じゃねえ! てめえ、人を人とおもっていないな!」
 人を人だと思ってないのは、クラウもじゃないか!
 僕の首をしめたじゃないか!
「殺してやろうとおもったんだよ! てめえだって百裂キックのつぎに昇竜拳やりやがって!」
 ふん、このぐらい、アジアの人はできて当たり前なの!
「どこの知識じゃ!」
「仲いいよね、ラフィとクラウ」
「本気でいってるの? ジェナス、――って、とめなくていいの? 二人の親友としては?」
「何をいっているんですか、クリスティナ、僕に死ねと!」
「そんなこといってないわよ…って誰かくるわよ」
「アジアの厄介な事件はこび人ですかね」
「なんかアジアンティックな鎧きてるね、あのおじいさん」
「あの、ここアジア、、、なんで、アジアンティックというのもどうかと……」
「カストール商会の人か?」
 そーで〜す!
「杭州こうしゅうでリー家の当主がお待ちしております、ご足労かけますがきていただきたい、では」
 おじいさんは、手短にいうととっとと駿馬にのって去っていった。
 僕が思うに海でいった方がはやいのでは……?
 という言葉はもはや届かない。
「いやだぞ、十日休ませてくれんとストライキおこすぞ」
 マンマミーヤ(しんじられない)!
 僕がそんな人遣いあらいとおもってるの?
 一同コクリとうなずく。
 そう。
 マカオから杭州まで近いといううわさだし、このままいこうか?
「ざけんじゃねーよ」
 一同かぞくの殺気立った声は本物だったので僕は仕方なく30日のバカンスをあたえた。
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