大航海時代4〜ふなのり〜

□即興小説〜セラ〜
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即興小説セラ編



アフリカ大陸のヴェルデの街がみえたときだった。
「提督怪しい船を発見いたしました」
あやしい、船?
「は、どうやら奴隷船のようです」
ゲルハルトがいうとなりでマヌエルが怪訝に眉根をよせた。
「奴隷は法律で禁止されてますが、まだまだ横行しているようです。許せませんな」
「どうします? 提督?」
 よし、ヴェルデに寄港するまえにふいをつき攻撃する! 各員戦闘配置につけ!
「アイサー!」
大砲へ威嚇し、船をせつがんし、白兵戦にもつこみつつ、人々の確保する。船は大きく揺れるどうやら座礁したようだ。
「提督!」
ああ、だいじない奴隷船団はどうなった? ゲルハルト。
「はい。この船をあきらめて逃げていきました。この船に多くの奴隷がのっていてシャルルたちに安全の確保指事をだしておきました」
くそ、
「提督。深追いはいけません。いまは安全がさきです」
ああ…。そうだな。
未熟だなわたしも。
「提督……」
「提督大変であります!」
どうしたチューザレ!
「奴隷とはおもえない女性がのっております!」
なに?
私とゲルハルとは船内にはいる。うすぐらい倉庫の暗がりに、白い衣服が映える。
これは……。
長いまつげにかくれるルビーの瞳、薄い唇は血色が良く赤く、褐色の肌はよく日に焼けて健康的だった。
私を見つめたままぴたりと動かない女。
まるで…人形のようだ……。
わたしはおもわず、その頬にふれてみたくて手をのばした。
だが、
「提督危ない!」
!?
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