遥かなる日々
□例えて言うなら
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■ テレビ好き ■
熊野の夏は暑い!
そして私たちのテレビの話も熱い!
☆
私は春日望美、17歳。
龍神に導かれて源平合戦ににた異世界に迷い込んで龍神の神子になりました――。
そしていろんなことがあって、今熊野にいます。
私は譲くんと一緒に庭の見える居間にいて、庭では物干し竿の前に景時さんがパンパン!と白いシーツはたいているのをみてある歌をつぶやく。
「♪白い歯っていいなー、white&white〜♪」
「先輩、ちがいますよ、洗剤のCMですよ、景時さんのイメージは。白くてきもちぃ〜」
それのあと続くように景時さんが「白くてきもちぃ〜」というので私たちは悶絶して腹を抱えた。
口笛をふいていなくなった景時さん――がいなくなったあと大笑いし、わらったあとため息で落ち着かせた。
「た、タイミングが良かった…」
「ほんとうです、ねえ」
「そういえば、ヒノエくんの武器の構えってさ、「そんなのかんけーねー」…プッ!」
「先輩、もう古くなっていますけどまさに、それですね!」
また私たちは悪乗りして仲間をテレビドラマやCMまた芸能人にたとえたら、話を繰り広げることにした。
「朔は……昼ドラ?」
「六チャンネルの?」
「ううん、八の」
「どろどろしいですね、」
「うん」
「じゃあ、敦盛は?」
「ジャニーズ? ジュノンボーイ」
ずっと言い当て妙なことをいってわらっていると、
「おい、何嗤ってるんだ? 仲間にまぜろよ」
「兄さん」
「あ、将臣くんもまざる? いま現代の――」
説明すると面白そうだなと顎をなでとなりに座る。
「この世界をドラマにたとえると……? そりゃお前、源平合戦だろう?」
「兄さん本質を付かない、一気に冷めるでしょう?」
「じゃあ、お前はズバリそうでしょう!のちびまるこちゃんのヤツだ!」
「なぜいきなりそうなるんだ!」
「じゃあ、望美は…」
「え、私は時をかける少女だよ」
「ふりーよ、ってか…」
「そのまんまじゃないですか…!」
「じゃあ、『りゅーじんまる〜!』」
「ちょーふりーよ! 魔神英雄伝ワタルか!」