遥かなる日々

□天国の門番
1ページ/1ページ

■日本語名■

「リズ先生の名前のリズヴァーンて「天国の門番」っていみになるんですよね」
 私は愛おしい先生の首に背後から抱きついてたずねた。
 先生は嬉しそうに「ああ。」と頷いた。
 なんども、なんども時を巡って私を救ってくれた人――時空を超えた愛で結ばれた人は私が死なない運命を旅していた――なんど私の死を見たかわからない。そしてこれから共に生きていく私を見守ってくれる。

 リズヴァーンって天国の門番。
 日本語にすると……。
 
 天国門衛……

 って感じにすると天安門なんたらみたいになっちゃうわ。
 えっと、

 あまぐにもんべえ……。

「先生って日本人ぽいね、」
「? なにがだ?」
 私はにっこり笑って首を振った。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ