アンジェリークと愉快な恋仲間達
□名前で呼んで
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■名前でよんで■
序章
「女王陛下、どうなされました?」
私はニクスさんのその言葉に内心ムっとしたけれど、今は公の場、女王として威厳を保たねばならない。
★
アルカディアの…いえ、新宇宙の女王となった私はニクスさんと一緒に聖地ですごしている。
そしてエトワールの協力を得守護聖も着実に集まりつつあるのだけど…最近の不満といえばニクスさんが名前で呼んでくれなくなった……。
そしてニクスさんは私をおいて各星ぼしの調査にでかけてしまい…昔みたいに一緒にいる機会が少なくなってしまった。
ともに聖地へきて…愛しあって…幸せで、たとえ仕事で離ればなれになってしまったとしても心で通じ合っている………でもなんで名前を呼んでくれなくなったのかしら?
……アンジェリーク。
あの優しく甘い声が聞きたい…、ちがうんだわ…あのころに戻りたいのかも知れない……二人だけの…聖地へと…ちがう…もっと…みんながいた時が懐かしいのかしら…。
うと…と眠くなってきた。
着替えなきゃ…と思うのだけど、体がだるくて…起きあがれない……。
私は水晶に閉じ込めたアルカディアの模型の上に頬をつき眠りへと落ちた…。