アンジェリークと愉快な恋仲間達

□悪夢の森の泉
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■年に一度■


……聖地にある森の泉は恋人達が愛を語る場所。

 見ているのも焦れったくそして恥ずかしくなる程の言葉を囁く人たちが多々見られるのだけど………。


 今日は何の日なの?


 私は今回も邪魔してくれた邪魔っぷるの話を盗み聞きしようとしたのだけど、二人とも険悪な雰囲気……。

 いつもなら

「僕のひとみには君しか写らない……」とか「あなたを愛している」とか炎の守護聖様に伝授されたかのような言葉をかわしているというに……。


「いつ……別れをきりだそうかしら……?」
「あいつに貸した金かいしてもらわないとわかれられねーな」



 な…なに?


 別れムード?

「私あなたのことよりすきな人ができたの」
「ああ、おれもだ…」

 なに! 背後では別ればなし!

 なんなんでしょう?
 なんで?
 どうして?

 今日は別れ話し大会なんでしょうか?

 不安が渦巻く中というか、とっととこの場から去りたくてクラヴィスさまに声をかけた。

 が。

「私と一緒にいるのはつまらぬか?」

 あ…あははは…。

 今日は年に一度の別れの泉なのかしら?

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