vs pkmnトレーナー!▼

□ほしがる
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おいうち 続き






急げ、侵入者だ!


おい!またトラップを突破されているぞ!
何人やられた!?


もう戦える団員は多くは…!





…遠くから焦った団員達の声や、忙しなくバタバタと走っていく足音が聞こえる

侵入者…


そう、彼女…あなただ。間違いない

鳴り響く警報音からするに、先程から幾度も仕掛けに引っかかっている。その度に団員が出動してはいますが、とにかくあの強さ。

全て返り討ちにされている筈です

彼女の事だから、きっと罠にだって知りながら敢えて飛び込み…そして蹴散らしている



しかし、何も出来ない。


私はヤドンの井戸と…何よりコガネシティのラジオ塔の防衛の度重なる失敗で、前線には出ることが出来ず待機命令を出されている身

支給されていたポケモンも今は別の団員が使っているのでしょう


戦えない


故にこの部屋の外へ出て行くことはできないのですから



「地下2階が突破されそうだ!どうする?!」

「くそ…。ではお前は階段を見張れ!俺はトラップを起動させてくる!」



…少しずつ、向かってきている。この最奥部へ


私のいるこの階層にだってたどり着いて、いずれ突破されてしまう

アテナやラムダはまずボスの元へ行く彼女に立ちふさがるのでしょうが…無理だ。
あの強さ…半端ではないと、悔しいが私も認めざるを得ない



彼女が、近くに…



どんどん、この場所へ近づいて…




「はぁ……ッ」



何も出来ず、扉の外に聞き耳を立ててベッドに横たわっていた私は、無意識に手をズボンの中へと潜り込ませて、いつのまにか熱く勃ちあがっていたそこを握りこんでいた

思わず、大きく息を吐き出して
あの日の彼女を思い浮かべる


「ぁ、あ…ッ」


あの時の声。無遠慮に蹂躙する柔らかな彼女の指先を

あの時与えられた屈辱。そう…確かに屈辱でしかなかった

でも、あの感覚がどうしようもなく頭にこびりついて剥がれないのです

一体あれから何度こうして、自分を慰めていた事か


「っあ…ぅ、ッ…んん、」


認めたくないなんて気持ちは、とっくに捨ててしまった

焦がれているのです。私が、敵である彼女に
どうしようもないほどに…



『…ヤドンのしっぽ。』


「…ー!!!?」



ふと外の方から小さく聴こえた、聴き覚えのある…いえ、たった今頭の中に浮かべていた声。

そしてパスワードの声に反応し機械音を立てて開く私の部屋の扉

私の心臓は脈打ち、ドクドクと熱く煮えるほどの血を巡らせる


…そんな、幾ら何でも…早すぎる!
外の様子では、まだ…




『…』



「ッ、…あなた…っ」




相変わらず、涼しい顔をしてスタスタと部屋の中へ足を踏み入れてきたあなた。

自動的に扉が閉まり、遠くで団員達が慌ただしく走る音だけが聴こえる

…私の横たわるベッドの傍らまで、あなたが近付いた



『…ここの部屋でもない…か。でも、良いものを見つけてしまいました。
ねぇ…ランスさん?』



「…!!!」



…また。
あの時の様に、"私"へと口を開いたあなた


滅多に見せない、孤を描く口元に目を奪われる


私の名前をその唇に紡がれた
それだけで、私は…




『…あの時…ランスさんが教えてくれないから、此処へ来るのにちょっと手間取りましたよ。でも、約束したでしょう?ロケット団がどこに現れようと、止めてみせますって』



「…あなた……っ」



『…悪いですけど。絶対止めますよ、今回も。電波を使ってポケモン達をおかしくするなんて、許せませんから。…でもねランスさん』



「ッぁあああ…!?」



突然下半身に強烈な刺激が襲う。
私の手の上から、彼女の手が強くソコを握ったのです


「くッ…あ、な、何…を…!」


『何をですって?だって…逆にお聞きしますけど、侵入者がいるこの非常時に、貴方…何をしているんですか?ねぇ?』


「そ、れは…!!」


『…もしかして…』




小さなプライドを盾に恨み言の1つでも言おうとしたものの、そんな事はやはり出来ないのです

何故なら、私は彼女の声に、指に、目に、狂わされてしまった
ロケット団の幹部として私は今、あなたの存在を知らせ、迎撃を命じるのが賢明な筈…でも


『…忘れられないの?』


「っん…!!!」


そう

この身体に刻まれたものを、忘れられてなどいないのだから。

耳元で囁くあなたの声

そして簡単に、呼び覚まされてしまった



「あな…たが、いけないんです…私を…ッ あんな風に、辱めて…!お、脅す、なんてこと…。でも…あの日からこんなにも、私は!」


『…違いますね。ランスさんが悪の組織で、その幹部でいるのがいけないんですよ。…だから、貴方はまた同じ目に合うの』



「ッひぁああぅ…?!!」



私のソコからぐちゅ、と湿った音を立てて快感が走る
見ればあなたの人差し指が爪を立て、先端に突き立てていました

自分の手とは段違いの快感
そして一気に上り詰めてしまう



「あっ、ぁああっ、やぁ…
!!も…うっ!イ、イっちゃいま…ッくぁ…?!!!」



『残念…まだダメ、ですよ。ランスさん』



「っふ、ぁぁ…ッ」


ただ残酷に私を手のひらで踊らせる

どんなに辛くても逃げられない

快感に身体が勝手にうねってしまう

しかしこの手はあなたを拒みもしなければ自ら開放へ向かおうと触れたりもしない



もう、すぐそこまで迫っていた限界に蓋をするようにソコの根元を指で戒められ、吐き出せる筈のものが堰き止められ、貫くような快感ともどかしさに襲われる

焦がれた指に触れられているのに、出せない


気持ちいい、おかしくなってしまいそうです

苦しい、苦しい…っ


それでもなぜ私はただあなたの行動をただ受け止めるだけなのか





「ぁ゛…あ、あなた、あなた…っ や、ンぅッ…やめ、ないで…っ」



『今日のランスさんはやけに素直ですね?それなら…扉を開くパスワード、ヤドンのしっぽと、もう一つ…ありますよね?それを教えてください?そうすれば…



イかせて、あげますよ』



「ぁッ…!!(ビクッ)」



耳元で囁かれる誘惑



そう…もう気付いている


早く開放してほしい、あなたの手で。



今私は、貴女を求めてやまなくなってしまったのだから


















end



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