ラッキードック

□ベルナルドとの一日
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今日はベルナルドが珍しく休みが取れたみたい。どんなことして遊ぼうかなんて考えてたら…
「アル、機嫌直してくれよ。今日中に片付けときたい仕事なんだ。」
仕事に行くって言い出したんだ。
「嫌だ!今日はずっと一緒にいるって言ったじゃないか!!」
「午前中には終わらせて午後になったらジェラート食べに行こう、ね?」
ホントは困らせちゃいけないんだ。
分かってても嫌なんだ。子供みたいに嫌々首を振って涙を流す。
「泣かないでおくれ、アル。すぐ帰ってくる。この時計が1時を差すまでに帰ってくるから待っててくれないかい?」
ベルナルドが僕の左手に時計をはめた。
高そうな時計だ。
「早く帰ってきて…」
「いい子だ、ありがとう。待ってておくれ。愛してるよ、アル。」
額にキスを残し、ベルナルドは名残惜しげに部屋を出ていった。
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