恋姫無双〜crossover〜
□独立へ
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第二話
≪独立へ≫
洛陽は救われた。董卓は命の恩人である軍覇について行く事を決め、孫策軍は大きな力を手に入れていた
天の御遣い“似蔵”と合間見てから翌日。孫策軍は都へと帰還した
帰還するなり、雪蓮は袁術に呼び出された。どうやら、兵力を増強した孫策軍に討伐任務を与えたようだった
軍覇「“劉表”討伐、か。また面倒な事を任されたもんだな、雪蓮の奴。そー思わない?“月”、“詠”」
メイド服のような衣装を纏う二人。それは董卓と賈詡だった
二人は軍覇の侍女として傍についていた
詠「何言ってんのよ。アンタ、項羽なんでしょ?ちゃっちゃっと行って、討伐してきたらどうなのよ」
月「詠ちゃん、そんな口の聞き方はダメだよ。ご主人様は私達の命の恩人なんだよ」
詠「うっ・・・それは、そうだけど・・」
月に注意され、詠はごめんなさいと軍覇に謝った。軍覇は笑顔で気にしていないと言って、二人の頭を優しく撫でた
軍覇「じゃ、詠の言う通り、ちゃっちゃっと終わらせてくるかな。留守は任せたからな、二人とも」
自室で寛いでいた軍覇は城内にある孫策軍の屋敷へと向かった
屋敷内には雪蓮と蓮華、冥琳の三人が集まっていた
雪蓮「劉表討伐ねえ。中々、面倒臭い討伐任務を出してくるわねー?袁術ちゃん」
蓮華「まったくですね。こっちはまだ虎牢関での戦いで疲れきっているというのに・・」
冥琳「それが狙いなのだろう?袁術の。はぁ、バカのくせによくやる」
雪蓮「本当よねえ。・・・・ま、この劉表討伐が終わったらそろそろ動くわよ?皆」
真剣な表情へと変わる飛蓮
蓮華「お姉様、ついに・・・」
雪蓮「えぇ、劉表を討伐したら次は・・・袁術よ」
軍覇「だったら、劉表討伐は俺に任せてくれないか?俺が戦ってる間に独立する為の作戦でも考えてれば良いだろ?」
三人の会話に割って入る軍覇。雪蓮はいいの?と軍覇に問い掛けた
軍覇「任せておけ。簡単に討伐してくるさ。よし、連れてく奴を決めてくぞー?そうだな、じゃあ・・・・霞に亞莎、蓮華、思春の三人で十分だろ」
雪蓮「あら?若い連中が多いわね?もしかして、若い連中に経験を積ませるの?」
軍覇「ああ。劉表相手ならちょうど良い経験になるだろ?大丈夫、任せておけよ。誰も死なせないからさ」
軍覇はすぐに出発の準備に取り掛かり、霞達と共に荊州へと向かった
―出発してから数日。
霞「見えてきよったで?軍覇。あれが、劉表のいる根城やな?」
孫策軍は劉表の根城が見える高台に陣を取っていた
軍覇「あぁ、そうだな。敵の兵力は一万程、こっちは八千弱か。ちょっと辛いだろうけどやるしかないな」
亞莎「軍覇様、開戦は明日にしますか?それとも夜襲を掛けますか?」
軍覇「そうだな〜・・・・いや、開戦は明日の早朝、夜明け前にするか。それまで、皆はゆっくり休んでくれ。開戦して、疲れがとか言っても休ませないからな〜」
指揮官である軍覇は兵達を休ませ、一人劉表の城を眺めていた
霞「軍覇〜、隣えぇか?////」
ホロ酔いの霞がフラフラとやって来た
軍覇「何だよ、上機嫌だな?ったく。孫策軍には酒好きばっかりで困るなあ」
霞「ん〜なぁ、軍覇〜?なに見てるん?」
軍覇「いや、な。さっき、三人組の女性が劉表の軍に捕縛されたみたいなんだよ」
霞「ホンマ?」
軍覇「劉表は良い噂聞かないしな、出来るなら助けてやろうって思ってさ。駄目かな?」
ホロ酔いの霞は首を横にゆっくりと振った
霞「駄目なわけないやろ?軍覇が助けたい〜って思ったんなら、助けたらいい。軍覇はと〜っても優しい奴やからな////」
ふらっと霞は軍覇に寄り掛かった。軍覇は避ける事なく、それを受け止めて優しく撫でてやった
軍覇「ありがとうな、霞。(・・・・それにしても、どうも引っ掛かるな。似蔵とかいってたな、あいつ・・・・またそのうち会いそうな気がするな)」