放送コードがなんぼのもんじゃい!

□第八話
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平凡でいたいのになぁ・・・




あ、突然のひとりごとをすみません。
桜です。


いやぁ、なんでこんなことを言ったかというと・・・・



「ねぇ、聞いてるの?」


『なんでてぇ握ってんですかアンタ。』


「いや、だってさ、隙あらば逃げるでしょ?おじさん、ちょーっと君に聞きたいことあるんだよね。」




・・・・知らねぇよ!他当たれよ!!


――――ったく・・・コイツとおんなじ声で話すどこぞの陰険鬼畜眼鏡と一緒で食えねぇおっさんだわ


「その陰険鬼畜眼鏡って誰よ」

『かの有名なマルクト帝k・・・・って勝手に人の心よまないでよ変態』


というと、あらら・・・とあからさまに傷ついてない顔でおじさん傷ついちゃったー
とかほざきやがる目の前の長身のおっさん。
・・・・正直ちょっと・・いやかなりウザイ。


『よりにもよって連続でとかマジでいらんぞ・・・・』

「何がいらないの?お嬢ちゃん」

――――主要キャラとのエンカウントだよ。
というわけにもいかず、

『ナンパです、ナ・ン・パ。No,Thank you.
私、暇じゃないんで。だから、手、離してください。』

「いや、ちょっとだけでいいからさー」



しつこいなァ・・・

『・・・・、いい加減にしてください。』

キッと目の前の男を睨みつけ、軽く神気を流す。
すると、すんなり手は離され、その隙を突いて私は駆け出した。

・・・しばらくはマジで身を潜めとかなきゃなぁ。

私がこの世界に干渉するのは未来を歪める時だけ。
力に驕るわけではないけど、私がひとつの勢力に留まれば力の均衡が保てなくなる。
それに、あまり私の手の内を見られないほうがいい。
能力がバレれば対処法もそのうち見出されてしまって有利に事が運べなくなってしまう。


『難しい、なぁ。』

ホントに。
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