自由ノートに落書きした

□理由なんて知らねえよ
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 キーンコ―ンカ―ンコ―ン。
 ・・・?やっと終わったのか。俺はチャイムが鳴ると保健室を出た。(別に体調が悪いわけじゃねぇ。サボリだ。)特に行きたいところがあるわけじゃねえ。ただ・・・少し喉渇いたな。今日は満月だし、そのせいか。俺はエサのある場所に向かった。

 
 廊下の角を曲がろうとしたとき、俺はエサを見つけた。だけど取り囲むように他の男が群がっていた。普段ならあんな奴らの相手が面倒だから、わざわざ突っ込まないようにはしている。(売られたら買うけどな)だから今回もスルーする・・・つもりだった。
 アイツが笑った。何とも思ってない男の前で笑った。それは爆笑でも苦笑でもなく笑顔だった。
 なんでだ。なんでアイツ、笑ったんだ。お前は俺のモノなのに。俺は不意に足を止め、その光景を睨みつけていた。
 すると、アイツと周りのヤツラは別の場所に移動した。俺の足も後を追いかけた。


 着いたのは体育館。アイツら何してる?距離を保って追いかけているとヤツラはエサを連れて体育館倉庫に入った。ガチャリと音が鳴る。何かおかしい。俺はそっとドアに近づく。
─どうゆうことですか!?
─どうもこうもなにも、ここにアイツはいないよ。
─騙したのですね!? 
ままぁそう怒らないでよ。可愛い顔が台無しだよ。お詫びに気持ちイイことしてあげる。
─きゃあ!!
─うーん。犯しがいのある身体だね。逆巻ライトがビッチビッチって言ってるだけあるよ。
─嫌・・・やめ・・・て。
─これ撮って逆巻スバルを脅したら・・・
「脅したら、何だって?」
 俺の足は自然にドアをぶち破っていた。満月のせいか、他の男にあんなに肌をさらしているエサのせいか、力のコン卜口一ルが効かね。ドアはこ粉々だ。
「逆巻・・・スバル・・・。」
「なあ、聞こえなかったんだけど・・・脅したらどうなるんだ?俺がこんな風になるのか?」
 バンっ!!
 有り余ったカを壁にぶつける。壁は脆くも俺の手形を残して崩れた。(貫通はやめたけどな)
「ひっ!!」
「どうなるんだ言ってみろよ。言えねえんだったらこの壁のようになるかもな。」
「・・・悪かった!すまなかったな。」
「お前バカか?そんな答え聞きたいんじゃねぇよ。」
 がら空きの腹に一発入れる。
「・・・っぐはっ!!」
 それから覚えてない。気がついたら周りは腐った血でむせかえり、駆けつけたレイジにエサと一緒に車まで連れて行かれた。
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