頂き物《小説》
□雨の中、月に託して
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・・・最悪だ。
最近あることで頭の七割を占めていた煩悩を焼き払う為、チョコパフェを食いに行けば売り切れているし。
パチンコに行けば玉砕するし。
行き付けの飲み屋に行けばどこも定休日だし。
ふらふらしていれば気づくと雨降ってくるし。
これも気づけば夜中だから開いている店はないし。
やっと見つけた雨宿りできるところに飛び込んでいけば、もう・・・もう、なんだよ・・・なんなんだよ!
「・・・雨、やまねえな」
「・・・そだな」
それもこれも、すべては隣にいる奴の所為だ。
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