頂き物《小説》

□銀と黒と茜
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5月5日。


休日だが自宅で小テスト作りをしていると…



ピンポーン!



呼び鈴が鳴った。


「はーい。」


ガチャ。扉を開けながら返事をすると。


「おはよう、十四郎!」


そこにいたのは俺の生徒であり、大事な恋人の銀時だった。


「おはよう。午前中に急にどうしたんだ?」

「あのさー、十四郎と行きたい所があんだけど…今日、空いてる??」

「ああ、空いてるぞ。」

「ホント!?じゃあ、車出してくれ!!」



車に乗り込んだのはいいが…


「まずどこ行くんだよ?」

「まずは昼ご飯。今カーナビで設定してるから待ってて。」


慣れない手つきでカーナビをいじる銀時。


「よし、終わった。」


車を走らせている間、「あの先生の授業が分かんない」とか、「誰々が煩い」とか…そんな他愛もない話をした。



そしてまず着いたのは…高台のハンバーガーショップ。


ここの店有名だから予約したんだ。そう得意げに言う銀時と案内されたのは海まで見渡すことができるテラス席。


注文したハンバーガーも凄く美味かった。

そして何より…昔の話に花を咲かせたことが何よりも楽しかった。






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