頂き物《小説》

□護る
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大切な人たちが出来たのはいつからだろうか?



いつからこんなにも必死になって護りはじめたのだろうか?


そんなことを思いながら俺は……。









――――――
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暖かな日差しが心地よいほどに肌を照らし、風が吹く度に視界が桃色に染まる時期。



いつもと変わらず傘を差す神楽は少し走った後に、振り向き


「銀ちゃん!新八!早くするネ」


と言った。


「おまっ、よく飯食べた後に走れるよな…」


神楽の言葉に後ろからのそのそと歩いていた銀時が気だるげに言う。


「神楽ちゃん、そんな急がなくてもなくなる訳じゃないんだから」


と、溜め息を付ながら新八が言う。しかし神楽は納得していないらしく不機嫌でいると、


「ったく、しょーがねぇな。新八、神楽と一緒に先に行ってやれ」


頭を掻きながら銀時が言った。

「銀さん、それ僕に面倒事押し付けただけじゃないですかッ!!」


「いーんだよ、俺は」


「何がですか!?それに先行けって用事か何か出来たんですか?」


「そうアルヨ!一年に一度の花見をこいつと一緒に先行って待つなんて嫌アル」


新八と神楽が口々に言うが銀時は


「まぁ、わりぃな…」


とだけ言って何処かへ行ってしまった。


「絶対に何か隠してるアル」


「確かに、焦ってたような…」

「新八、私銀ちゃんの後着いていくアル」


「ちょっ、神楽ちゃん!!」


その場を先に去っていった銀時は知るよしもなかった。






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