頂き物《小説》

□ごめん──大丈夫
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《ごめん》

俺はお前を愛してる。
でもうまく表せられない。
結局、鳴け。鳴け。鳴け。
お前を傷つける。
ごめんな。
でも許してくれ。
俺の頬に雫が伝った。
お前を抱きしめて。





《大丈夫》

君は鳴け、という。
恐い君。
だけど少し立つとぼくを抱きしめながら
ごめん、とつぶやく君。
頬にはたくさんの雫が伝っている。
君が思ってることはちゃんと伝わっているよ。大丈夫。
その雫は人を思ってないとこぼれない。
だから、大丈夫。






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