夢への道

□無頓着な君
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ふらふらっと覚束ない足取りに、シャドウの眉間の皺が深くなる。
何時ものソニックなら、何でもないように笑う。だが、今日の彼は何時もと違う。
どこかぼー……っとしている。
話しかけても上の空で、空返事を返すばかり。



「ソニック?」



「ん〜……」



ぼー…っと、空を見上げている筈なのなのだが、その空すら見ていない。



──流石におかしい………



そう思って、彼の額に手をあてる。
手袋越に伝わる体温。
だが、いつも以上に熱い。



「熱が在るじゃないか!!」



思わず声を上げる。



「No problem……、このくらい、へいき……だって…」



へらりと笑う彼。でも、その声に気迫が無く、苦しげに息継ぎをしている。
ため息をつく。
ソニックは自分の事になると無頓着になる。これは、彼と関わる事でわかったこと。



「まったく、君は………」



さっきよりも深いため息をつく。







 
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