夢への道
□幸せ花道
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※ソニックが女の子です☆
──ヤ バ イ ☆
ペンのような小物の小窓に赤い色の線が浮かび上がっていた。
そして、ソニックは大いに叫んだ。
「NooooOOOOOOOO!!!!」
ことの発端は、親友エミーの一言。
「ソニック、あなた最近きてる?」
「きてるって、なにが?」
「だから、アレよ。アレ」
エミーの家でお茶やクッキーを楽しんでいると、唐突に切り出してきた。
アレとは女の子が月に一度あるもののことだ。
言わば、女の子の日。
ソニックは、首を傾げる。
「そういや、来てないな………」
「いつから?」
「よ……、4ヶ月前…………?」
そういったら、エミーの行動は早かった。
エミーは近くの薬局から薬を買ってきて、ソニックに飲ませるとトイレにぶち込んだ。
そして、恐る恐る小窓を覗き込んだ。
そして、冒頭に戻る訳で。
その後、きちんと病院に行き検査した。
まあ、妊娠したとわかったときの先生の笑顔は痛かった……。
病院からの帰り道。 ソニックは肩を落としながら歩いていた 。
「なに肩落としているのよ?」
「いや、だって。シャドウになんて知らせたら………」
そして、ため息をつく。 日はもう沈み始め、帰り道をオレンジ色 に染めていく。
「大丈夫よ。きっと、シャドウも……… 。あら?」
エミーが言葉を切って、前方を見る。ソ ニックもつられて前を見る。
「シャドウ………」
そこには、俺の恋人。シャドウ・ザ・ヘ ッジホックがいた。
シャドウは眉間に眉を寄せ、俺たちに近 づくと俺を横抱きにして、エミーに一礼 すると、音速で帰路についた。