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□CHERRY BOMB
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今日の教室のゴミ捨てだって、自分から進んでやったのは教室にまだギズモが残っていると思ったからだ。

黒板を消すのだって、ギズモが日直じゃなかったら手伝ったりしない。


僕は全然優しくなんかない。
ギズモが優しい奴が好きだっていうならそれでもいいけど。



「あ。花京院、制服にチョークの粉…」



学ランの袖に伸びた細い腕を掴む。

ゴトッ、と黒板消しが手から滑り落ちた。



「か…花京院……?」



もう片方の手のひらを黒板に押し付ければ、ギズモは捕らえられたように逃げ出せない。



「無自覚だと苦労するね、君も」



その怯えた上目遣いはわかってやっているのかい?
否、そんな余裕ないって知ってても、僕は君の何気ない表情に心が揺さぶられてしまうから。



「…助け、呼ばなくていいの?」



この状況はちょっとヤバイって、ギズモも感じているはず。
僕に酷いことをすれば、怯んで解放してしまうかもしれないよ?



「………いい…、」



ゆっくりと、ギズモが首を振った。



「…優しいね」



足の先をぐっと伸ばした彼女に、屈んでそっと口付けた。




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チェリボらしくもっと甘酸っぱく爽やかにしたかったんですけど……
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