優しくない話。
□独占欲。
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「……も、許して………」
僕の下で、彼が鳴いています。
「……っ、ぁあ…」
涙を流しています。
でも僕はやめません。
彼の涙は悦びから流れていると知っているし、彼が泣く姿が僕は大好きですから。
彼を泣かせるためなら何だってします。
「………なん、っでぇ……?」
…どうして、って…。
はっきりとは分かりません。
「…はっ……チャン、ミンッ……」
ただ、彼の瞳に、唇に、脳に、身体に、皮に、骨に、神経に、“僕”を植え付けたいのだと思います。
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