優しい話。

□小さな虹
1ページ/3ページ

鹿さんと羊さん ー小さな虹ー











リビングに入ると、涼しい風が頬を掠めた。
風のくる方を見ると、ヒョンが庭に出て、ひとりで遊んでいる。







彼が何をしているかなんて、一目瞭然もいいところだったけれど、一応確認をしておこうと思う。







「ジュンスヒョン…、何してるんですか?」






呆れ気味に問うが、ヒョンは何も気にする様子無く、







「お〜チャミナ〜!丁度いいとこに来たねっ?シャボン玉しようよー♪」




「ヒョン…貴方幾つですか」





「え。…21、かな?どうして?」






軽い冗談にも、ヒョンは真面目に答える。
バカみたいで(実際バカで)可愛い。






「いえ、もういいです。あと、僕は遠慮しときます」





軽く手を上げて遠慮の姿勢を示すと、ヒョンは案の定頬を膨らませた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ