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□また君に番号をきけなかった
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拍手お礼SS
清田視点夢…?


練習がおわって、ヘトヘトになって帰りの電車に乗り込む。


今日も疲れた。
牧さん厳しすぎッスよ。
でもナンバーワンルーキーになるためなら頑張るッス。


たいぶ空いている帰りの電車。
最寄り駅まで、俺ははじの席に座っていく。ここが毎日の俺の特等席。


海南の最寄り駅から2駅が過ぎる。
ドアが開いて、女子高生が乗ってくる。


あの子だ。
毎日、この時間の電車に乗り込んでくる
子。
髪はポニーテールにまとめていて、スポーツバックを肩にかけている。
身長は160pくらいか??


俺がバスケ部に入部して、通学にこの電車を利用するようになってから毎日みかけるようになったその子。
どうやらその子も運動部に所属しているみてーだ。
制服はどこかわかんねーけど、バッグには『SHOHOKU 』って書かれてた。


その女の子は、いつも決まってこの電車のこの車両から乗って来る。そして俺のむかいの席に座るんだ。
んで、俺を見かけるとはにかんだ笑顔で微笑んでくれる。


毎日、毎日。
俺はその笑顔を見ると練習の疲れなんて吹き飛んじゃって。
すげー幸せな気分になるんだ。


だから、何度も何度も話しかけるきっかけはあったはずなのに、結局いまだに話しかけられずにいる。



なんの部活やってんのかな?

どこに住んでるのかな?

毎日この車両のはじの席に座るのはなんでなんだろう?

メアドとか電話番号とかきいても嫌がらないかな?

メールはまめに打ってくれるのかな?

電話も出てくれるのかな??



そんな事を考えてるともう俺んちの最寄り駅。
その子は、俺より先の駅で降りるらしい。


無情にもドアが開いて、俺は席を立って電車を降りる。
あーあ。着いちゃったよ。
今日もだめだった。




また君に番号を聞けなかった
(こんなことをくりかえしてもう2ヶ月)
(毎日後悔してんのに、あの笑顔みると忘れちまうんだ)



BGM:また君に番号を聞けなかった/ゴールデンボンバー

―――――――――――――――

拍手夢第5弾でした。
今回は信長。ゴールデンボンバーの楽曲がベースとなっております。
この曲を初めて聞いたとき、「これはめっちゃ信長っぽい!!」って思ったんですよ(笑)
信長が報われる時はくるのか…?


では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
感想など、お待ちしております。


2013.02.07 拍手掲載
2013.02.28 再編
朔夜

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