Calling
□6.TIME
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―南校舎屋上―
「…………今度は人数集めてきたんスか?なんなんすか一体…」
「春が来る前に片付けたいからな」
「へー。3年になる前に俺を…ってとこスか。」
いまにも雨が降りそうなどんよりとした雲が広がる南校舎の屋上。
三井と宮城が対峙していた。
「みっちゃん……ここじゃ目立つよ」
「るせーよ堀田。ここで決着つけるんだよ」
止めようとする堀田を、三井がキッと睨み付ける。
「決着つけるって何をッスか?あんたの気持ち?瑠衣さんのこと?」
「……宮城テメェ……」
「俺は瑠衣さんのこと今は頼れる先輩としか思っちゃいねェし、アンタに因縁つけた覚えは無いし。うざいし迷惑なんすよ、アンタ」
三井を指差し、睨み付ける宮城。
「あんだと………?」
「それでもまだ因縁つけるっていうなら、もう俺もだまっちゃいねーッス。これ以上迷惑かれられんのはごめんだ。
……………本気出しますよ、三井サン」
声を低くし、吐き捨てるように一言漏らすと
ドカッ!!!!!
宮城は、三井めがけて飛び蹴りを一発くらわせた。
「かはっ…………」
「みっちゃん!!!」
「まだまだッスよ」
バキィィィ!!!!
ボコッ!!!
ガッッッ!!!!
ふらつく三井に容赦なく蹴りや頭突きを食らわす宮城。
「く、クソが………!!!」
バキィィィ!!!
「ぐぁ……ッ…」
三井も宮城に反撃の一発を喰らわせる
「みっちゃん…!!!!よくもみっちゃんを……!!!」
「やっちまえ!!!」
ドカッ!!!!
ボコッッッ!!!
「ぐぁぁぁ………ッ」
次々に蹴りや拳を喰らう三井に居ても立ってもいられず、堀田も宮城に殴りかかる
いつしか、殴り合いの暴動と化していた。
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