Calling
□5.Hey my friend
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夜―――
練習が終わり、一人帰り支度を済ませて帰ろうと校門を出る宮城。
そこへ
ザッ――――
「よう宮城…」
「…またアンタですか。………三井サン」
宮城の前に現れたのは三井だった。
「なんスか?」
「瑠衣はどうした」
「あの人ならとっくに帰ってますよ。後輩の勉強見るとか言って」
宮城が呆れながら答えると、三井はチッと舌打ちをした。
「テメェ、瑠衣とはどういう関係だ?」
「この前も答えたでしょ?ただの知り合いッスよ。なんなんスか一体?」
「瑠衣には近付くんじゃねえ」
今度は宮城がひとつチッと舌打ちをした。
「アンタこそ、瑠衣さんと何かあるんスか?」
「ぁあ?」
「こう毎日のように来られたら迷惑なんスよ。瑠衣さんの彼氏でもねーくせに」
「なんだと…?」
三井が宮城を睨み付ける。
「だったら直接瑠衣さんに聞いてくださいよ。オレと瑠衣さんがどういう関係なのか。ただの先輩後輩としか答えないと思いますよ、あの人は」
「テメェ…」
宮城は気にせずスッと三井の前を通りすぎ
「………ウザイんスよ。アンタ。」
と一言告げて帰っていった。
「クソッ……あのやろう…潰す…」
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