Calling
□5.Hey my friend
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いままでとは違う時間の流れ……
歯車が少しずつ狂いだした
Calling
―5.Hey my friend―
あの一件以降、瑠衣は度々体育館を訪れるようになった。
『しっかし、リョータもひでー奴だよな。本命がいるのに告白してくるとか』
「ハハハ…すいません」
『で、彩子ちゃんとの進展は?』
「えっと…「ないですよ♪」
休憩中、リョータと談笑してるところにやってきた彩子。
「なーーんにもありませんよー瑠衣さん」
『えー?手厳しいなぁアヤちゃんは』
「そんなこといってる場合じゃないですよ。もうすぐ学年上がって後輩たちが入ってくるし、気を引き締めないと!」
「あ…アヤちゃん…ぐすっ…」
季節は冬も終わりかけの2月。
もうすぐ春になる。
『おっと、そろそろ帰るわ』
「ん?今日は用事でもあるんですか?」
『沙奈の家庭教師!もうすぐ受験だからね。アイツ、湘北受けるんだ!』
「あ、そっか。中3でしたもんね」
「リョータ、私の後輩も湘北受けるそうよ。バスケ部の後輩になるわよ。ハイ!今から鍛えないとね!走り込みいくわよ!」
「え、えぇー…アヤちゃん…」
二人のやりとりをククッと笑いながら、
『じゃ、受かったらヨロシク!』
と言い去っていった。
「ところでリョータ、瑠衣さんにあのことは言わないの…?」
「いや…あの人に迷惑かかるだけだ。俺が解決するよ」
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