DAYS.
□チョコレイトDAYS
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バレンタインデー当日。
この日ばかりは男共も大人しくて。
女子は色とりどりのラッピングされた袋をもってて。
教室が甘ったるい香りにつつまれて。
チョコレィトDAYS
………………そんな中、ふてくされている男が2人。
「なんや、お前ももろたんやろ?タラコのくせに」
「タラコは余計じゃ。お前ももろてたやん」
「学級委員とクラスの女子だけやん。明らかに全部義理と友チョコやん」
「俺なんか学級委員と購買のおばちゃんだけや」
「さすがおばちゃんキラー岸本。ゴディバやんこれ」
「せやけど、おばちゃん50過ぎとるで。さすがに俺の守備範囲外や」
高級チョコを口に入れて、岸本は話続ける。
「アイツにもらわな嬉しくないやん」
「せやなー。土屋先にもろてんのとちゃう?」
「こーゆーとき、同じ学校の土屋はうらやましいな」
ブー…ブー…ブー……
タイミング良く、南のケイタイに土屋からの着信が入る。
ピッ―
「…なんや土屋、自慢なら聞かんで」
「うわぁぁぁぁぁん!!!南クーン!!!!あかん!!ボク悲しくて死んでまうわ!!!!!!!」
「うっさいわキショイわ。どしたん?」
「優紀が……優紀がチョコくれなかったんやぁぁぁぁぁ!!!!」
「は?」
「え??」
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