Calling

□5.Hey my friend
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一方、瑠衣は――




『お、全問正解。これなら楽々合格できるんじゃない?』


「やったー!やっぱ瑠衣さんに教わってよかった!」


『いや、沙奈が頑張ったからだな。元々オメー頭いいんだし。当日は肩の力抜いてやりなよ』

「わかりました!」






沙奈の家で、沙奈に勉強を教えていた。






「ところで最近、三井さん見ないですね」




ふいに瑠衣が三井のことを尋ねる。






『んー…学校は来てるけどな。私も最近はバスケ部見に行ったりしてるし』



「堀田さん達もあまりみかけなくなったッス。前はあんなに姉御姉御付いてきてたのに」



『男の行動なんてよくわかんねーわ』





くぁ…と瑠衣があくびをしながら答える。









「気にならないんスか?」




ふたたび、沙奈が尋ねる




『なんで』


「最近、おかしくないスか三井さん。」




一瞬険しい顔になった瑠衣だが、すぐにヘラッと笑って答えた。




『んー…まぁ、なんとなく雰囲気かわったけどな。やっと不良らしくなってきたんじゃねーの?』


「そんなもんスかね…」


『そんなもんだよ。ほら、余計な心配しないで。受験生はいまが一番大事だよ!』


「はぁい…」











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