クロスボーン・ガンダム〜鋼鉄の乙女〜

□プロローグ〜近かった心〜
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「ね、ねえ!本当に行っちゃうの?」


幼い少女が、同じく幼かった俺に、涙目で話しかけてくる。


『僕はいつまでもここにはいれない。僕にも帰る場所があるから』

「でもぉ………」

『大丈夫。いつか、いつかきっと───君を迎えに行くから』

「ほ、本当?本当に?嘘じゃない?」

『うん、嘘じゃないよ』

「じゃ、じゃあ、約束、だよ!」

『うん、約束する』


それはまだ、母に手を引かれていた、幼き日の約束────

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