どりーむ*短編

□HAPPY HALLOWEEN!!
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カ「TRICK or TREAT!!」


部屋から出て一番最初に聞こえた言葉。


「は?」

カ「だ・か・ら、TRICK or TREAT
お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」

「いや、アタシお菓子なんて持ってないんだけど」

カ「だったらイタズラに決定だね」

「ちょ、まっ…」


カノはそう言うとなぜかマリーの部屋に入って行ってしまった。
アタシは不思議に思いながらも紅茶を入れようとキッチンへ…。


ヒ「レンカ、おはよう」

「おはよ」


ヒビヤは普通に挨拶してきたし、カノよりよっぽど大人っぽい気がする。

そんな事を思いながら紅茶を入れてると、いきなり後ろから誰かに抱きつかれた。


「うぉっ!!?」


その反動でマグカップを落としそうになったが、どうにかキャッチ。
そして、後ろを見てみるとマリーが涙目でこちらを見ていた。


「ちょ、マリー??」

マ「レンカはハロウィン嫌いなの…?」

「え?」

マ「カノが、お菓子を用意してない人はハロウィンが嫌いだって…」


マリーの部屋の方を見るとカノが懸命に笑いを堪えていた。
アイツ…


「キド、よろしく」

キ「…わかった」


アタシがキドに合図を送るとカノは焦ったように謝っていた…が、とりあえずアタシは無視。
だってマリーの誤解を解かなくちゃ


「マリー?
確かにアタシお菓子を用意してないけど、ハロウィンとか行事は大好きだよ?」

マ「本当に…?」

「うん♪カノが言ってる事、全部信じちゃダメだからね?
よし、じゃあ今から一緒にクッキーでも作ろっか」

マ「うん…っ!モモちゃん達も呼んでくるね」


マリーはそう言うとモモ達の部屋へパタパタと走って行った。


カ「俺の分も作ってくれるよね??」

「作らないよ」

カ「またまたレンカちゃんはツンデレ…じゃないですよねぇ〜…」


ちょっとキドの真似をして睨んでみたら、カノは言葉を訂正しながら自分の部屋に入って行った。


んー…
ま、いつも助けてもらったりしてるし、カノの分も作ろうかな
なんて思いながら、クッキーの材料を用意してるとマリーとモモが部屋からエプロンを付けて出てきた。




「それじゃ、作りましょっか♪」






enD

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