虚圏*破面

□虚圏紅蓮百景U
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クワトロ・エスパーダ

十刃でいう強さの順番は4番だ。


この俺がいまいち掴めないモノがあった。






−いつか虚圏でみつけた
小さな幼女がいた。





どうせ、すぐ死ぬと思った。
姿形は見たことはなかったが…


だが、気付ばその小さな波動を探す俺が居た。




なぜだ。




これの意味は解らない。
…考える意味さえ必要ないと思ったが。



いつからかその波動は途絶え
その後、何年も月日が経った。



虚圏に出かける度にその波動を探した。



もう死んだのか?


あるいは尸魂界へ行ったのか
それとも現世に行ったのか
行方知れずとなった…



俺はもう一度その存在を
確かめたかったのか



愚問だった。



もし、生きてまたこの俺の目に
映ることがあるとしたら

声をかけてやろうと思った。




まだ、幼なかったその霊体は
磨けば磨くほど輝いたに違いない…。




勝手にそいつを連想させた。


俺以外の誰のモノにもしたくなかった。
誰にも汚されたくなかった。


誰かが触れることさえも許せなかった。

































それが、なんだ。




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