猫イベ報酬の中身

□しいな
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「ふーん、いまいちピンとこねえな」

「にゃあああっ……!」



主人公は思い切り
御園の尻尾の付け根を掴む。

びくん!と体を硬直させ叫ぶ御園を意に介さずそのまま引き寄せる。



「あっ……にゃ…ッい…ごしゅじ……様……」

「はは。よさそうにしてんじゃねーよ」

「あ、はぁ…はぁ……」

「ただ這いつくばってるだけじゃいつものお前とそう変わらない。もっと俺をたのしませろ。」

「……っ…………」



どうしたらいいんだろうか…
そんな戸惑いが御園の瞳に宿る。

申し訳なさそうなその様子に主人公は笑みを浮かべた。




「−そうだな……ちょうどいいものがある」



主人公はとあるものを渡したー
主人公が渡したものーそれはメイド服であった。



「にゃ…にゃあ……ご、ご主人様……っ」

「ああ、似合うぞ。御園……ほら、こっちへ這ってこい」

「は…あ……」



御園は恥じらうように顔をうつむけているが
それでも主人公の命に従うべく歩み出す。

四つん這いになって、腰を振って…主人公の元に。



「なんだ?不満か……この格好は」

「う………俺………。
何かコレ…や、です……
恥ずかしい…」

「ハ、今更だろ」

「女のー格好……、自分が…凄く、
弱く…なったみたい…な気が…して…」

「へえ?」

「…こ、こわい……」




面白い感性だな、と主人公は笑った。

自分の方が余程恐ろしい行動をとるくせにーと笑う。


そういえば母親が早くに死んでいると聞いたが
ーそのあたりが関係しているのだろうか。

無論、そう言いながらも御園ははっきりとそれを屹立させているが…




「っあ……」

「怖いーと言いながら、何だこれは?」

「うっ……にゃあ…」



主人公は御園の主張に足先を押しつける。

踏みつぶしそうな予感を感じさせる程には力をこめた。



「……ひっ……ン」



御園は意に沿わないメイド服を身にまといながら
眉おゆがませー頬を紅潮させ、耐える。

決して主人公を制したり動いたりはしなかった。



「ふ……」

「あ、…はぁ…はぁ……っ」

「よしよし…可愛いな、御園」

「ふぁ…にゃあ…、ご主人、さまぁ…」



気を良くした主人公は頭、耳を丹念に撫でてやる。

猫耳の敏感な裏側に爪があたり、御園は身震いした。

もどかしい快感ーもっと欲しい…そう思った時、主人公の手は離れていく。



「……っ……」

「さぁ御園。今のお前に適した仕事を与えてやろう」
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