Voice of rescue【救出の声】
□1―銃弾の雨
1ページ/3ページ
何故、生きてしまったんだろう。
そんな事を考えていると、足に固いものが当たる。
激痛 激痛 激痛――……
足から血が流れるたびに、ドクドクと心臓が早鐘を打つ。
「っう、くっ……」
此処は、何処だ。
なんで、銃弾がある?
どうして血がある。
どうして、目の前は半分しかないの?
「……痛い……。」
片目を触るとズキリと痛みが走る。
そういえば、落ちたときに片目潰したんだよね……
だけど、それより足が痛い。
赤かった血が黒になる。
「止まれ……止まれ……」なんて言ってみるけど当然効き目はない。
「――――っ!!「大丈夫か……」?!」
目の前には青い髪の少年がいた。