IS〜Phantom operator〜IS長編

□中国からの転校生
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「織斑くん、おはよー。ねえ、転校生の噂を聞いた?」
朝、一夏が席に着くなりクラスメイトが一夏に話しかけてきた。
「転校生?今の時期きに?」
まだ四月だと言うのに、入学じゃなく、転入である事に一夏が疑問で首を傾げれば
「代表候補って訳か…此処に転入するなんて、国の推薦状が無いとまず、不可能だからな」
「うわっ!?ディアス!?」
「おはよー。獅子神君」
背後から気配を殺して、近づいてきたディアスがクラスメイトの言いたい事と根拠を言えば、一夏は驚いた声を上げた。
…ちょっと早いな…あいつが此処に来るのって確か、1週間以上先の筈…もしかして、俺が居るせいでバタフライ効果でも生じたか?…だったら、厄介だな…そうなると原作からかけ離れた時、下手に動く事が出来なくなる…
「あら、わたくしの存在を今更ながら危ぶんでの転入かしら」
…なんておめでたい頭なんだろう…
腰に手を当てながらそう言うセシリアの言葉を聞き、深くため息を吐き出せば、席に着いた。
「このクラスに転入してくるわけではないのだろう?騒ぐほどのことでもあるまい」
窓際に居た箒が一夏のすぐそばに移動してそう言えば、ディアスはニヤリ楽しそうに口元を釣り上げて微笑み
「なんだ?篠ノ之…女子が増えるからと言って、警戒するのは解るが、あんまり束縛してっと逃げるぞ?」
「ぶっ!?わ、私は!その様な不埒な事を考えていた訳ではない!」
ディアスの言葉を聞き、一夏は頭に?マークを付けて首を傾げ、箒は顔を真っ赤にしてディアスに怒鳴りつけた。
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