IS〜Phantom operator〜IS長編
□…これって酷くないか?
2ページ/3ページ
「起きろ…起きろ…」
…ったく…誰だ…人が気持ち良く寝ているのに…無視してねよ…
「…このまま起きなければ、人体実験のモルモットにするか…」
!!
「起きたぞーーーー!」
「ちっ…起きたか…」
不吉な単語を聞き、達也が飛び起きれば、彼の目の前に居た紫髪の白衣を着た青年は残念そうに舌打ちをした。
………あれ?…これって何処かで見た事があるぞ…
「どうした、私の顔に何かついているのか?」
達也の視線を感じ、青年が首を傾げると達也はその青年が某全力全壊の魔法少女のシリーズで出てきたマッドサイエンティストである事に気づいた。
「な…何で、ジェイド・スカルエッティが!?」
「あぁ…この姿の事か…まっ、これは私の趣味だ。自己紹介が遅くなった。…私はデスティニー…まっ、簡単に言うと運命を司る神だ。」
ジェイド…あらため、デスティニーから自己紹介を受け、達也はぽかんとした表情を浮かべた。
「…まっ、こんな事を言っても大抵は信じられないがな…」
「…って、言うよりただの事故死した人間に神様ってほいほいっと会う様な暇なんですか?」
達也の最もな疑問を聞き、デスティニーは深く溜息を吐き出した。
「そんな訳ないだろう…君のせいで、この後の運命を定めないといけなくなってしまったのだからな…私が君に会う理由は…褒美を与えにきたのだ!」
そう言うと、デスティニーは高笑いをし、達也は褒美と聞き、デスティニーを凝視した。
「さぁ、どんな褒美は良い?…もっとも、それなりの代償を払わないといけないがな」
「…代償って…」
疑問に思った事を達也が口にするとデスティニーは高笑いを止めた。
「なに…たとえば、最強になりたいだったら、嫌でも強くならないといけないように運命をつくるだけだ…最初から最強などは絶対にないのだからな、素養と才能と言う種は与え、育つための水は運命として定め、育てるのは自分次第って事だ。」
その言葉を聞き、達也はある事が閃いた。