IS短編

□黒い本音と白い嘘と灰色の行動
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「シャル、、屋上で飯を食べないか?」
「良いね。今日は天気が良いから、凄い気持ち良さそうしね」
午前の全ての授業を終え、ディアスがシャルを昼飯に誘えば、ディアスの隣に居る一夏が反応した。
「俺も行って良いか?」
「良いが、お前は今日は確か、本妻と食堂で飯を食う約束してたんじゃねぇのか?」
「なら、箒達も誘えば良いだろう?」
あっけからんと言う一夏に二人はため息を吐き出て、残念なモノを見る目で一夏を見た。
「…一夏…ISを勉強するより、乙女心を勉強した方が良いよ…」
「なっ、只でさえ授業に付いて行くのに必死なのに!」
「お前…今のままだったら、何時か刺されるぞ?」
「俺は誰からも恨みを買うような事はしてないぞ」
………うん、全然解ってねぇよ…お前のその行動一つ一つが恨みとは言わないが、火種になっているんだぞ…そして、火の粉が関係無いのに関わらず飛んでくるんだぞ…その鈍感極まった行動で…
ディアスは深くため息を吐き出せば、立ち上がった。
「シャル、場所をとっておいてくれ…昼飯は俺の好みになるが、俺の奢りだ」
「ありがとう、ディアス」
「ディアス、俺の「お前はとっとと死地に行って来い、そして、自分の昼飯は自分か奥さんに作ってもらえ」…なぁ、シャル…ディアスの俺の扱い酷くないか?それに学園内に質屋は無いぞ…どういう意味だ?」
「…一夏の鈍感は死なないと解らないって事だと思うよ」
シャルもディアスとの逢瀬を邪魔されて、少し不機嫌になりながら教室から出て行けば、一夏は二人に言われた意味が解らず首を傾げたまま見送った。
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