IS短編

□仏独夜這い協力同盟
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う〜ん…ラウラの様子がちょっと可笑しいな…何を隠しているんだろう?
シャルはラウラが何処かソワソワしている様子を見ては背後から近付き肩を叩いた。
「っ!?」
あれ?何時もだったら、簡単に背後を取れないのに…可笑しい
「ねぇ、ラウラ…」
「な、なんだ?シャルロット!」
「僕に何か、隠していない?」
その言葉を聞き、ラウラは身体を強張らせると、シャルの予想は確信に変わった。
「ねぇ、何を隠しているのか、僕に教えてくれないかな?」
「な、何も隠しては居ないぞ。シャルロット!」
へぇ〜…そういう事を言うんだ。
笑顔でラウラに問いかけるも、ラウラはその笑顔の黒い雰囲気に呑まれて汗を滝の様に流した。そして、彼女は後にこう語った。
『ディアスはディアスで悪魔みたいだが…あれは少なくても自分にも利益があるが…シャルのあの黒い笑顔は恐ろしい…出来れば、あの笑顔を見たくは無い』
「ねぇ…ラウラ…ラウラが夜中に何処に行っても良いけど…見つかったら同室の僕も怒られるんだよ…」
「そ、それはすまない」
「しかも、何処に行っているかも知っているし、それを織斑先生にも教えていないんだよ」
「そ…それは、感謝する」
シャルの一言一言にラウラは追い詰められ、後ずさるもシャルも一歩ずつ近付いてくるため、ラウラは逃げる事が出来なかった。
「…本当は同室の僕がラウラを止めないといけないけど…ラウラの恋路を邪魔するのはいけないと思って、応援しているから、そんな事をしなかったんだよ」
ラウラは壁際まで追い込まれれば、シャルの笑顔が怖く震えていた。
「ねぇ、僕に何を隠しているか正直に教えてくれる?」
「わ…解った…」
ラウラにはシャルに気付かれた時点で選択肢は無く、素直に昨日と今日、図書室で有ったディアスとの取り決めを全て話した。
『ディアスが悪魔なら、シャルは魔王だ…あの黒い笑顔を前にして逆らう等………』
かなり先の未来で、ラウラはこの様な言葉言う事になるのだが…それはかなり先のお話
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