IS短編

□日独夜這い協力部屋不可侵条約
1ページ/7ページ

「うわあぁぁぁぁぁ!!」
「!?どうした!?」
夜中の午前2時に、部屋に一夏の叫び声が響き、ディアスは飛び起きて、サイドテーブルのスタンドの電気をつければ、一夏の方を向けば…
「何を叫んでいるんだ?」
「何を叫んでいるんだ?じゃねぇよ!何で、ラウラが此処に居るんだ!?しかも裸で!」
「夫婦とは一緒に寝るものだろ?何をそんなに驚いている?明日は教官の授業があるのだ、早く寝ないと明日に響くぞ」
………はああああぁぁぁぁぁぁ…またか、こいつら…
ベットから転げ落ちている一夏とシーツを羽織っている全裸のラウラを見て、ディアスは深いため息を吐き出せば、スタンドの明かりを消した。
「アホらし………おい、何度も夜中に叫んで起すな…こっちは漸く昔の悪夢を完全に克服して、寝るのが気持ち良いものになってきたんだからよ…」
「それはすまぬ。こら、嫁…ディアスに怒られたでは無いか。少しは大人しくしろ」
「嫁じゃねぇって!って、言うよりこの状況で何か他にいう事は無いのかよ!何でちゃんと鍵をかけているのに、部屋に居るんだ!?」
「ピッキングで開けたに決まっている。あんなのは有って無い様なものだからな…せめてシブタニグラビス位の物を取り付けないと、簡単に開けられてしまうぞ」
「何でピッキングが出来るんだよ!」
一夏の懇親のツッコミにキョトンとした表情を浮かべるラウラとディアス
「軍で訓練して出来る様になったが」
「えっ?ピッキングなんて訓練するものじゃなかったのか?」
「………俺が馬鹿だった…」
あっ、そうだ…普通はピッキングなんてしねぇよな…うん、俺の育ったあの環境が異常だったのを忘れていた。
異常な環境で育った二人にとっては普通だったため、一夏は諦めた表情を浮かべて起き上がった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ