IS〜Phantom operator〜IS長編

□白式VS甲龍
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クラス対抗戦、試合当日、第二アリーナは全席満員どころか、会場入りが出来ない程に人が賑わっていた。
…まっ、そりゃそうだよな…なんせ、ISを操縦できる唯一の男として公表されている奴が出るんだからな。
ディアスは、会場のアリーナの最前列にディアスは陣取っていた。
「あぁ〜…暇だ…ん…?…あれ…?」
何気なく隣を見れば、青い髪にめがね型のディスプレイ、引っ込み思案な内向的な雰囲気を持つ少女が座っていた。
………うん、これって、間違い無い
「あんた…更識簪だろ?」
ディアスがそう声を掛けると、簪は驚き、体を強張らせた。
あぁ〜凄い警戒してらぁ…
「警戒するなって言うのは無理だが…代表候補生のあんたが何で此処に居るんだ?」
本当は理由は知っているが、一応声を掛けるか…これからのキー人物の一人でもあるしな
そう問いかけると、簪は悔しそうに唇を結んだ。
「………貴方は誰?」
ですよね〜…まっ…名前も知らなかったら、警戒するよな
「獅子神ディアスだ。所属は1組だ」
1組と聞くと、簪の表情は少し不機嫌な物に変化した。
…あぁ〜そりゃ不機嫌になるよな…あいつの白式で、自分の専用機の開発が滞る様な事になれば…
「あぁ〜…俺には当たらないでくれよ。悪いのは俺でなくあそこに浮かんでいる奴なんだから」
首傾げる簪だったのだが、一夏を指差された事で何を言っているのか、目を見開き驚いた表情でディアスを見た。
「…貴方、何者?この事は関係者しかしらない筈なのに?」
「さぁ?何者でしょう?」
煙に巻く様な言い方で、不機嫌になったのか、簪の目つきはかなりキツイ物になった。
「…だけど、政府のIS関係者…しかも、かなり上に居る人間って言うのは解る。じゃないと、私の専用機が何で未完成なのかって言う訳を知らないはずだから」
さすが、天才楯無を姉とし持つ奴だ…頭の回転は速い…じゃねぇと、自分でISを完成させるって言わないか…
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