IS〜Phantom operator〜IS長編
□…これって酷くないか?
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「さって、今日はバイトも休みだし、ISを借りてのんびりと過ごすか。」
黒いカーゴパンツに黒いシャツと趣味が悪い和柄の上着を身に纏った黒髪の中肉長身の青年、獅子堂達也は道路を歩きながら伸びをしていた。
「…ったく、こんな所で危ないな。」
彼の視線の先には交通量の激しい道路がすぐ隣にあるというのに巫山戯て小突き合っている小学生のグループが居た。
「…まっ、あの頃はんな事なんて考える余裕も無いか…」
そう呟き、彼と小学生達がすれ違おうとした瞬間、事件は起こった。
「俺は美保ちゃんなんて好きじゃないって!」
ドン!
好きな子の事でからかわれた少年がからかった少年を押すと、押された少年はバランスを崩して道路にへと倒れ込んだ。
「痛いな!拓也…!?」
ブッブーーー!!!
倒れた少年が倒れたまま文句を言おうとした時、猛スピードでダンプが少年目がけて走っているのを達也が見れば、道路に飛び出し
ガシ!!
「っしゃーーー!」
少年の服の胸ぐらを掴むと少年を投げ飛ばす様に歩道に投げ飛ばし
ドン!!
…こいつが…走馬燈って奴か…今までの人生が本当に流れているな………あっ、そういえば、今日はいっちゃんとの飲む約束をしていたんだっけ………
どん…ごろごろごろ………
ダンプに跳ねられて、かなりの長い距離を宙に舞った達也は、10m先まで飛ばされ、着地で殺され切れなかった運動エネルギーで、道路を転がり…
ぐしゃ!!
反対車線に頭を出すと反対車線から来たダンプに頭を潰されて閉まった。